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原油のコンタンゴを読み解く

猫バスFX

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TOCOM原油を見てみるとプラッツ・ドバイ原油価格は期近(キジカ)の4月限から最期先(サイキサキ)限月
(ゲンゲツ)である9月限まで綺麗な順鞘(コンタンゴ)になっています。4限月と9限月とで6,840円もの価格差が生まれています。
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コンタンゴとは期近から期先まで各限月毎(先物取引では月の事を限月(ゲンゲツ)と呼びます)に値段が高くなって行く現象を言い、逆に期近が一番高くて期先へ行く毎に安くなっていく現象を逆鞘(バックワデーション)と言います。バック、バックなんて商社では言ったりもします。

各月毎の価格がフラットな状態、真ん中の限月だけが盛り上がった状態など様々な形があるのですが、形毎の歪みをいち早く見つけてポジションを作り、鞘の縮小や拡大を見込み利益に結び付けていく戦略を取るのです。 これはFXでもローソク足が移動平均線から乖離したらやがては移動平均線に向かって乖離を解消させて行くのと似ています。 歪んだ鞘はやがては時間をかけながらその歪みを解消して行くのです。 ただ解消しないまま納会を迎えることもあったりするんだけどw  
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何故こうした歪みが起こるのかというと商品の需給状況や将来の価格上昇(下落)期待などを背景に価格が形成されて行く為です。つまり現状の原油価格にコンタンゴが起きているということはマーケット参加者たちはそろそろ原油価格が底値圏にあり上昇すると判断しているという事の表れなんですね。 

原油は経済の根底を動かす商品ですので世界経済の悪化についてもこれ以上悪くなりようがないと見ている投資家や実需筋が多いのでしょう。 中国の需要家も長期でサウジとターム契約をどんどん結んでいる様です。 実需勢は去年よりも原価が下がることを良しとする世界ですので現状の原油価格には大喜びなはずです。 先物が下げれば足元の石油製品も含めてどんどん拾って行くのでしょう。 大手になればそれなりの油槽所を持ち、先物で手当てすれば実際に現受けする月までストックもしてもらえるのですから。 
ただ、ツイッターを眺めていて誤解が無いようにしないといけないのですが、国内の商品先物取引では原油は現受け渡しがそもそもできません。 原油はCFDと同じで差金清算のみだからです。 灯油やガソリンなどの石油製品は現受け渡しは行えるのですが個人では行うことはできず経済産業省の登録業者でないと受け払いできません。 それでは鉄鋼会社や船会社、道路舗装会社や食品加工会社などでは商品先物取引を利用してどの様にヘッジをして行くのかというと現物で実際に使用する石油製品を購入して頂いて商品先物取引では似た性質を持つ商品を売る若しくは原油自体を売り価格下落リスクに備えます。 いずれにせよ実際に使用する石油製品と同一でない場合には差金清算で経済的リスクをヘッジして対応していくのが良いのでしょうね。 それでは。
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