天井圏で売り抜けた男 高値を掴んだ男


天井圏で売り抜けたBNF 天井圏で高値掴みした同僚

BNFさんが不動産を天井圏で売り抜けたかと思えば、いつも損切ドテンで往復ビンタされていた会社員時代の同僚のディーラーは昨年、今が買い時だと35年ローンで不動産を購入して天井圏で高値掴みしていたりします。

同じ投資家という職業であり同じ世代でもありそして同じ時代を生きている両者であるのに何故こうも結果が違ってしまうのか。 
会社員時代は「彼」のポジションを管理する立場にあった時期もありポジションを持つ彼とリアルタイムで会話を重ねてきました。
私はポジションを管理する傍ら自己勘定をやる時期もあった為、彼がポジションを建てると同じ方向に自分のポジションがあると警戒し、彼のポジションが痛み始めると彼とは逆のポジションを持ってみたり、彼が我慢し続けてきたポジションを断腸の思いで損切りするのを確認すると彼が我慢していたポジションと同じポジションを新たに建てたりしていました。 

会社員時代は彼を分析するというよりは彼の建てたポジションを利用していましたが、若しかすると彼をよく分析するべきだったのかもしれないと思うようになりました。彼を分析して彼と同じ行為を極力せずに逆のことをする様に意識を向ける。行動パターンを変える。そうすれば大きな損失を抱えることも減るのではないか。 きっと彼から学べることがあるはず。

会社員時代には実に様々なタイプのトレーダーがいたのですが、全員のポジションの内容と時価評価額、差金清算額などは共通ファイルでオープンになっていたから、どういうタイプの人間が上手いのか下手なのかを知ることができました。 ざっくりとですがデータから以下の点が分かりました。

・月々の損益を積み重ねながら年間を通じてみているとハッキリとするのは「まぐれ当たりは続かない」という事。
数字を出し続ける人はやはり実力があり、その様な人は翌年以降も安定的に利益を出し続け易いということ
・利益を出している人は全体の2~3割しかいないこと。 
・2~3割のトレーダーは年間1億以上稼ぐこと。 
・残りの7~8割のトレーダーの年間収支は赤字であること。 世間でも稼いでるのは2割程度と言われています。

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トレーダーにもいろいろなタイプの人がいましたが、やはり一番ダメなタイプは儲かっている人に相場観やポジションを聞きまくっている人や利益を出しているトレーダーのポジションの真似をする人です。 驚かれるかもしれませんが実際にいるのです。 

他にもポジションを大きく持てない人。 ただ、これは大きい会社で雇われているトレーダーと資金が限られる個人投資家とでは当然違ってきます。 会社で雇われていて大きな資金を動かせる立場にあるのにポジションを大きく持つことができない人が意外といるという事です。 大きくレバレッジをかけなければ大きく稼ぐことはできません。これは事実です。 ただ、単に大きくポジションを持てばそれで大きく儲けることができてしまうという訳でもなく、やはりそこには優位性の高く再現性のある取引パターンを習得していたり、リスク管理がしっかりルールに落とし込まれていて身についている必要があります。個人投資家なら更に資金管理能力が入ってくるのでしょう。 それらがないと自信を持って大きな勝負に打って出ることができないのだと思います。 

そして冒頭の人物に戻るのですが、彼は頭が切れるタイプでした。しかし一方で熱くなりやすい傾向も併せ持っていました。周りも彼の機嫌が悪い時には気を遣ってることが多く見受けられました。 気が荒くとても切れやすい。 

それとナンピンはするけど損切りを全くしない人でした。私はナンピンをしないと勝てないと思ってる人間なのでナンピンを悪だとは思いませんが、そもそもナンピンはポジションが負けてる時に逃げるために行う行為であるはずです。 エントリーも利確も損切もナンピンもすべては根拠が必要だと思っています。 その観点からすれば何故今ナンピンしたのか伝わってくるものはなかった気がします。 やがて建ててるポジションが曲がり始め含み損が2,000万、3,000万と膨らんでいきます。1億に達するのに時間はそうかからないでしょう。 そんな時に彼に損切するタイミングを確認すると驚いたのはそこはテクニカル的には絶妙な反転ポイント付近だったりするのでした。 人は追い詰められると相場の重要なポイントを言い当てる精度が高くなり、天井や底を言い当てることができると思う様になったのはこうした経験からです。 損切りしたら底や天井だったというパターンです。 追い詰められた人間心理とテクニカルポイントは絶対関係していると思う様になりました。 

ここまで来てしまったら損切りをするという発想の時点ですでに損切りするには致命的に遅れている訳ですが、気が荒く切れやすいタイプというのは冷静さを欠いており、更にドテンして取り戻そうとします。 損切りドテンは早期にやるから取り戻せる余地が残されているのだと思います。遅いタイミングでの損切りであればドテンは失敗することが多かったです。 何より物に当たるぐらいに感情が高ぶっている時にする最善の策はドテンよりも頭を冷やすことなんだと学びました。 

同僚である「彼」の特徴を簡単にまとめると

・普段は賢い。頭がいい。
・一方で気が荒く切れやすい面がある。ちょっと怒りっぽい?
・損切を全くしない。
・根拠の不明なナンピンを入れる。(無計画なナンピン)
・ギャンブルが好き

彼から学んだこと

・追い詰められた時の損切りポイントは精度抜群の反転ポイントになる。天井や底である可能性が高い。
・物に当たり始めたら一度冷静に頭を冷やす。 
・損切はやはり必要である。最適な損切りポイントを見つけないといけない。
・損切&ドテンは早期にやる。遅いドテンは往復ビンタ率高い。

「彼」と反対の思考や考え方を採用したとするとどのような思考になるのでしょうか。

・冷静に感情を抑制することに意識を向ける。 キレるなんて論外です。
・損切は損切貧乏にならず且つ流れが大きく変わるポイントに必ず置く。 従いそこに引っかかれば流れが変わった可能性が高いので恐れずにドテンする。
・ナンピンは根拠なし計画性なしで行わない。 一定のルールを決めて計画的に行う。 
あとこれは個人的に気を付けている事ですが、コストから値幅が小さい時には絶対にナンピンは入れません。 例えばポジションを建ててから10PIPS悪化してしまったタイミングではナンピンはしません。 コストの平均値に影響がないばかりか資金管理の点から後々不利に働く為です。 ナンピンするには適切な値幅があります。
・生ライブなどでポジション公開している様な人が該当するのですが、仮に大きく損失を抱えたような場合には精神的に追い詰められており、感情を抑制できずに冷静な判断を下すことはできません。 まさにここで登場する「彼」になっている状態です。 追い詰められた人が設定する損切りポイントは精度抜群の反転ポイントになる可能性が高いです。 その点を考慮して自分のトレードにも上手く利用できるかもしれません。 相場は人が嫌がることをすると利益に繋がるのですから。


簡単ではありますが、「彼」を分析して彼と同じ行為を極力せずに逆のことをする様に意識を向ける。 もしも該当する部分が自分にあるのならその行動を改めてみる。 そうすれば今以上にロスが減るでしょう。 
天井圏で売り抜けた男 高値を掴んだ男についてブログにまとめてみました。 
そろそろ投機の世界に戻ります。 それでは続きはTwitterで\(^o^)/ 
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プロフィール

猫バスFX

Author:猫バスFX
♠ FXトレーダー。
♤ Nekobus InvestmentのCEO。
♠ 元商社のコモディティ・トレーダーで原油や石油製品などをトレードしてました。
FXはユーロドルやドル円を主に取引しています。スキャルピングもスイングもやります。 
♤ 相場デビューは2010年になります。会社の異動で法人営業から商品先物取引部隊に放り込まれたのがきっかけとなります。株すら未経験でしたが商品先物取引を1日中売ったり買ったりするというそんな環境での相場デビューでした。  

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