FX版 『愛の貧乏脱出大作戦』

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愛の貧乏脱出大作戦

昔、テレビ東京でみのもんたさんの愛の貧乏脱出大作戦という番組をよく見ていました。 
潰れかけている飲食店に番組が救いの手を差し伸べるという趣旨の番組であり、店の主人や家族が番組に救済を依頼する形でスタートします。ご主人ではなく家族による応募の際は業歴だけは長い為、プライドの高そうな頑固者の主人が渋々頭を下げて達人達の下で修業し、怒鳴られたり途中見放されそうになっても懸命にしがみ付き、笑いあり涙ありの修行の末に技術を習得し自分の店にノーハウを持ち帰り再起を図るという内容です。 

 当然テレビの力ってあるので番組で紹介されると一時的には繁盛します。このテレビ番組の本当に面白いところは当時紹介されたお店を数年後に改めて再調査し、みのもんたさんが抜き打ちチェックをするところだったりもします。 
そうすると残念なことに中には潰れてしまっているお店もあったりするのですが、達人の店でさえ潰れてたりするので飲食業界の難しさなんかも感じることができます。 

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復活した店 廃業した店 弟子たちの末路


教えを乞う人、弟子たちのその後を見てると感慨深いものがあったりもします。

①師匠の教えを忠実に守っている、守ろうと努力する人
→定期的にその後も師匠の下を番組外でも訪れて交流を深めていました。
ノーハウだけ教えてもらったらさようなら!というのではなくて、その後も師匠との関係を継続しており、その結果師匠との信頼関係が更に構築され新メニューなども師匠から教えてもらってたりします。
教える側も人間ですし信頼されてると感じれば信頼で返したくなったりするのかもしれませんね。 
実は番組を見て成功した人の多くが①に該当します。①の姿勢がとても重要だという事です。師匠とは1回きりではなく継続的な関係を持つ店主の成功確率は高いのです。実際の番組では師匠に教えてもらって以降全く連絡を取ろうとしない主人がとても多いのが特徴的だったりしました。

②師匠の教えを勝手にカスタマイズしてる人 
→これはその後廃業した店に一番多いパターンです。そもそも独自にやってきて失敗していた人たちなので上手く行きません。
何かが間違ってきた人たちが再び独自路線に戻っちゃったパターンです。素直じゃない人が陥りがちなパターンなのかもしれません。素直さって大事な要素なんですね。んー。 

③教えを忘れてしまってる人や実は技術を習得しきれていなかった人 
→技術やノーハウが定着してなかったケースです。技術をマスターするってそんな簡単じゃないということなのでしょうね。
教えを習得しきれなかった人は再び達人の下を訪れて再挑戦してました。まずは習得せねば話になりません。  
番組を見ていて感じましたが、③のケースは本人が気付いていないケースがほとんどでした。みのもんたさんが達人と同行して達人の抜き打ちで判明することがほとんどだった為です。そして番組で初回放送後に師匠と連絡を取り合っていなかった主人が意外と多かったのでやはり師匠に1度教えてもらったとしても継続的な関係は築いた方が自分の為にもなりそうです。 
この部分は私も気付かされたところでした。 

④達人以外の別の師匠を追い求めた人。 
こういう人たちは達人を裏切ったと番組や視聴者からは批判されがちなのですがw 
自分が求める味(技術)が違った場合や一定期間経過しても数字として表れなかった場合に別の師匠を求め続けた人の中にも実は生き残ってる人がいるのです。
これも意外な結果ではありましたが、その後見事に人気店として今でも営業してる店は確かに存在します。
資金管理、リスク管理を含めたパッケージが自分には合う合わないがあるんだと思います。ただ、気をつけないといけないのは根っこの部分で信念がなければただのノウハウコレクターに終わる気もします。これだって思えば深堀りした方が良いと思うのですが例外もあるよという事でした。

弟子たちの末路も様々でした。 これだけでも私の中では学べるところは結構多かったんですよね。学ぶ姿勢というか。


愛の貧乏脱出大作戦☞愛のFX救出大作戦

さて、FXに置き換えてみましょう。 
飲食業界を独学で1から始めた人も中にはいるんでしょうけど飲食のプロでも達人でさえも厳しいという世界ですし、独学は相当厳しそうです。FXも画面を通して金の奪い合いをしている相手は機関投資家や巨額の資金を動かすファンドなどのプロ集団だったりします。

 愛の貧乏脱出大作戦を見る限りでは、現状FXで結果が出なかった人に限定すると師匠というのは現状を変えるのにはとてもキーマンになってくるということが分かります。番組の弟子たちの末路をFX当てはめてみると・・・ 

■独学で結果が出なかった場合には何かが明らかに間違っているということになります。
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飲食で考えると現在のレシピでは逆転が不可能な状態です。儲からないレシピの存在。これは根っこの部分に該当するので根っこを変えないと今後も状況は好転しないという事を意味します。FXもそうかもしれません。何かがおかしい。そして多くの場合にはその事にさえ本人は気が付いていない可能性があります。これはディーラー時代に利益の出ない同僚たちもそうだったのですが、原因を自分ではなく外部環境に求めます。自分の手法は悪くない。ただ運が悪かったと。 

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 結果がでなければやり方を一度否定しないといけません。それは番組に救済を求めた店の主人たちと同じでとても認めることができない事なんだと思います。長年やってきたというプライドがありますから。現状を否定して変化する事は想像以上に難しい。何だかFXと似てませんか?
話が少し逸れました。

■師匠が本物ならばその教えを忠実に従い実行した方が良い結果に繋がる。生き残る確率がグンと上がります。
■師匠の教えを師匠に相談なく自分でカスタマイズすると失敗する。独自路線にまた戻ってしまったケースですね。 
■新たな師匠探しをした結果、中には別の師匠でうまく行った人もいる。手法の合う合わないもありそうです。  
■現状結果が出ていない場合には根っこを変えないとその後資金を失います。

 番組を見てると数年後や10年後に残ってる店はとても少ないので飲食業界の厳しさという物が本当に本当によく伝わってきますがFXだって相当厳しい世界でありそこは一緒です。   
3年とか5年やってみてFXで結果が出ないなら今のままでは逆転することは不可能に近いのでしょう。それは何度も言うように明らかに何かが間違っている為です。 

 独学で結果が出てる人も中にはいるけど恐らく明らかに考え方だったり同じチャートでも見てる世界が違うのでしょうね。Twitterでもなんでそんな思考するの?っていう人がたまにいる気がします。

 番組の師匠や達人たちはスタッフが事前に調査して探してきた人だったり、中には主人が自ら探してきた人もいますが、実際に店に行って食べて納得した上で弟子入りの依頼をしています。つまり偽の師匠はいないという前提です。FXはその点注意が必要です。

 今はインターネットな世の中ですから昔とは違い詐欺師ならネット上に出てくるかも知れませんが、中には誹謗中傷という事もあるでしょうし、ノーハウコレクターが軽く頭を突っ込んで判断してるだけかもしれません。師匠候補が現れたら検索しまくりましょうw 

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 師匠や達人を見つけてその人が本物で且つ幸運にも弟子入りできたらそれは相当ラッキーです。あとは本人が一生懸命学び続け、師匠と連絡をとりつづけて勝手に師匠から学んだ手法をカスタマイズしなければ良い事になります。求む稼げる師匠w

 弟子入りして何年か忠実にやってみたけど上手くいかない人も中にはいるのかも知れません。そういう人はこの番組を見てる限り自分でやっても上手く行かないので別の師匠を探すことになります。でもほとんどは師匠の下で何年も忠実にはやっていません。浮気するか独自路線に戻ります。そして多くは廃業するのです。

愛の貧乏脱出大作戦を見ててよーく分かった事
まとめに入ります。今回番組を通じてよーく分かったことがありました。私自身とても勉強になったし思い知らされた点が多々あります。

■独学で上手く行ってれば全く問題ありません。上手く行ってるかは3-5年の結果で判断してみると良いと思います。
■独学で上手く行った人は数%いるがほとんどの人は上手く行っていない。
■3~5年やってみて結果が出ていないなら現状の手法(リスク管理・資金管理含む)を続ける限りは変わらないということ。むしろ多くがその後資金を失う事になります。
■上手い人に教わることが最も効率が良いという事。
■師匠とは継続的な付き合いをした方が上手く行きます。本人が身につけたと思っていても定着していない事があるからです。
愛の貧乏脱出大作戦でも番組外で定期的に関係を維持している主人は比較的その後も上手く行ってる率が高く感じました。
■師匠の教えを師匠に相談なく独自にカスタマイズすると多くの場合失敗します。 
カスタマイズする場合は師匠に一度相談すると良いでしょう。その手法なりリスク管理には師匠にしか分かり得ないコンセプトや発想が根っこに必ずある為です。手法、リスク管理、資金管理は三位一体であり上辺だけいじるとシステムが瓦解するイメージです。

 番組の結果をFXに無理くり当てはめて考えてみるとそういうことになりました。如何だったでしょうか。とても厳しいけどこれが現実です。結果が出てればどんなやり方だって正しい世界ではあるんだけど、結果が芳しくない場合には根っこ(現状)を変えない限りは上達もしない事になります。FXの場合には師匠探しは困難を極めるので独学の人がほとんどだと思います。独学で挑み続けるのなら必死にもがき苦しみ続けた先の明かりを信じて頑張って行くしか無さそうです(^^)志半ばで辞めてしまえばそこで全てが終わってしまいます。
 
 上手い人達も旅行したり美味しそうな寿司食べてたり女の子とご飯食べてる画像をUPしてたりして上辺では楽してる様に見えるかもしれませんが、そんな上辺に騙されてはなりません。寝る間も惜しんで必死にやり続けた時期が必ずあります。上手い人達と同程度の時間をFXに当ててる程度では彼らに到底勝てないでしょう。彼ら以上にFXに没頭してフラフラになるまでチャートを見続けて検証し続けて丁度バランスが取れる程度ぐらいに構えた方が後々の結果が変ってくるんだと私は信じて今日も頑張りますw

最後にある統計を貼っておきますのでご参考までにご覧下さい。 

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正直FXは相当厳しい世界です。
76%が負けていて残りの24%の中には口座を作っただけの人が含まれるそうです。恐らくわずかな利益の人が10%程度いて5%程度の人がごっそりと大金を持って行く世界という風に見ています。ゼロサムゲームという事からすればそうなんだろうなと。とても厳しい世界ですよね。 

今日は愛の貧乏脱出大作戦を見ていてその後上手く行った店と廃業してしまった店の特徴や共通点をFXにも当てはめて考察してみました。それでは続きはTwitterでお会いしましょうヽ( ´_`)丿

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プロフィール

猫バスFX

Author:猫バスFX
♠ FXトレーダー。
♤ Nekobus InvestmentのCEO。
♠ 元商社のコモディティ・トレーダーで原油や石油製品などをトレードしてました。
FXはユーロドルやドル円を主に取引しています。スキャルピングもスイングもやります。 
♤ 相場デビューは2010年になります。会社の異動で法人営業から商品先物取引部隊に放り込まれたのがきっかけとなります。株すら未経験でしたが商品先物取引を1日中売ったり買ったりするというそんな環境での相場デビューでした。  

ブログのまとめ

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