ENEOSの株主総会に行ってみた


JXTGホールディングスの株主総会に出席してきました。 

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当日は雨降りでしたが、株主結構来てましたね。猫バスは何とか定刻ギリギリに滑り込みセーフ。

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JXTGホールディングスとは
JXTGホールディングスはエネルギー、石油・天然ガス開発、金属を中核事業に持つほかに関連会社には道路舗装大手のNIPPOという会社があります。NIPPOも道路舗装では業界最大手だったはず。エネルギーだけじゃなく金属も道路もやっています。


石油製品の特徴と問題点について
原油はトッパーと呼ばれる常圧蒸留装置で沸点の低いものからガス、ガソリン、ナフサ、灯油、軽質軽油、重質軽油、重油やアスファルトなどの残さ油が作られるのだけど、これらは連産品で1度の精製で全部の種類が出てきてしまうから、例えば季節要因などで冬場に灯油だけ作りたいと考えても同時にガソリンなど全ての製品が一気にできてしまうので、各製品毎で需給バランスがどうしても崩れてしまう。要は需給が崩れて値崩れを起こすんですね。

個々の石油製品にはそれぞれが抱える事情があるのだけど、残さ油の持って行き先(販路)もグループ会社内に持っている(NIPPO)のは強いよなとは思います。残さって産業廃棄物みたいなものだと思ってるのでこれがどんどん作られてしまうと困るんですよ。それを適正価格で買い取ってくれるシステムがグループ内にあるって素晴らしい。 石油製品の抱える問題もある程度は自己解決できてしまえるのが同社の良いところでもあります。 

昨今の石油業界について
JXTGは石油会社のTOP企業であり、出光昭和シェルと合わせると全体の8割前後のシェアを持つことになります。8割とかw 
石油業界もリストラに関してはいろいろありました。メガバンクよりもむしろ激しかった印象です。  
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JXの前身となる大元の日本石油は三菱石油と合併して日石三菱となりすぐに新日本石油に名称変更するとともにそれまで二つ持っていた日石と三菱の両ブランドをENEOSに統一しました。

この統一ブランドがきっかけとなってその後、JOMOの新日鉱HD、ストークサンダーエースで有名な?九州石油、欧米系のエクソン・モービルとゼネラルと三井石油を束ねていた東燃ゼネラル石油をも次々と飲み込んで行きました。まさにガリバー。 

石油業界は石油元売会社が複数あった時代は上記のとおりで石油が連産品であり製造する会社がいーーーっぱいあったから収集つかなくて、石油会社が装置産業だということもあり作れば作っただけコストが回収できるし儲かると安売り合戦でのシェア争いに明け暮れてしまい、結果としては全く儲からない業界だったんだけども、国主導で交通整理したらあら不思議すっごい儲かる業界に様変わりしたのがここ3~5年内の割とまだ新しい話になります。

高収益体質に生まれ変わった石油業界(元売・精製・小売)
JXTGも原油が大暴落してしまって一気に評価損を抱えてしまったものの、上記のとおりで価格競争はもう過去の話なので原油の国際的な競争力が劣ろうがもう外資系企業は日本を撤収済みなので、あとは高い仕上がりの原油価格を抱えた国内元売数社が似たような仕入れ価格の原油を仲良くドライバー達に価格転嫁してしまえば全く問題がない訳ですね。いわば石油元売は電力会社みたいな構造に既に様変わりしたので、今後の石油元売会社というのは従来までの儲からない低収益構造から脱却し一気に高収益を生み出せる企業に生まれ変わったと見て良いと思っています。   
若しかしたら市場はまだ認識ができていないのかもしれませんし、原油が下落すると日本の石油元売の株が売られることに関しても価格転嫁の点で日本は転嫁しやすい構造に変わっているという認識が足りていない可能性が考えられるのかなとも思っていたりもします。 

株主からの質問について
株主からの質問というのはいろいろありましたけど、他の会社と大きく違った点がありました。 

「配当利回りも極端に高いし、こんな良い会社なのになんでこんなに株価が安いのかさっぱり分からない。評価が上がって欲しい」 

6月25日現在の同社の株価を月足で見てみましょう。 
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まぁ確かに割高ではないよね。月足だしむしろ割安圏。割安を拾って高配当を頂くスタイルの猫バス式株式投資にはピッタリ。

株主の中には20年以上も同社株を持ち続けている様な人も多く見受けられ、とてもやきもきしてる感じとでも言うか現状の低い株価に対して納得が行っていない(評価損を抱えている?w)株主が多い様でした。  

会社側は株価はマーケットが決めるものであり我々がコメントする立場にはないとしつつも会社説明を継続して行っていくという様なことを言ってましたね。株主は配当を増やすよりも自社株買いを増やせ的なニュアンスだったから単純に保有してる株価が高いんだろねww 今って割安なのかもとは思いましたね。 

あまりこんな風に「こんな良い会社なのに」なんて株主が表現する会社を見たのも初めてでした。  
石油元売に関しては過去からの悪い印象がまだ残ってるのかな?とも思うし原油が下がるとどうしても株価が売られやすいので
同社を含めて、出光興産なんかも買うなら原油が下げたタイミングなんてのも良いかもしれない。  
石油元売も石油会社から総合エネルギー会社へ脱皮を図ろうとしているのでこれからの石油業界にも期待したいかな。 


社名変更と配当について
そうそう。JXTGホールディングスはこの度ENEOSホールディングスに社名変更しました。 あと2019年の配当は22円(11円/11円)で2020年も現状を下回らない配当水準にしたいとの事でした。配当については在庫影響を除いた当期利益の50%以上とかなり高水準の配当となっています。 配当利回りは5.8%。
ちょっと良くないですか?( ´艸`)  

それでは続きはTwitterで。
※大急ぎで書いたので後でゆっくり修正します。それと投資は自己責任!自己責任!!  

追記

猫バスの株式投資は今のところ現物に限定してやっておりやす(゚∀゚)
特徴はざっくり簡単に書くと以下の通りです。FXで忙しいから正直株のデイトレとかはむりゲーです。
・高配当利回り&優待目的狙いのバリュー投資(割安狙いで痛い思いもしましたが何とか切り抜けてきました(;^_^A)
・配当利回りは4~6%狙い(優待+配当の総合配当利回りで見ています)
・中長期保有目的型のバイ&ホールド投資なので株価はほとんどチェックしません。
・価格は割安が命であり割高は破滅である。 割安割高の判断方法があるんですね。  
・現状国内ですが米国株も勉強中で同じスタンスでチャレンジする予定です。 

これに財務内容(倒産リスク判断)やNYダウの株価分析を加えていきます。細かく書くとキリがありませんが10年以上遡って対象銘柄はデータを集めて分析していきます。

いつか機会があればチェックしているデータやその見かた、銘柄を選定する際のマイルールについても書いてみたいと思いますが、とりあえず今回は株式投資について影響を受けた本について紹介しますので、上記投資法に興味がある方は時間のある時に読んでみると結構面白いですよ。投資には投機とはまた別の面白さがあります^^ 
猫バスのやってる株式投資は会社員の方、士業の方から資産家の方にも向いている投資法だと思います。詳しくはまた別の機会に書いてみます。 







株勝つ→優待バリュー株入門→バリュー投資アイディアの順が良いかと思います。 

番外編  

さらに更新です。今日は1日中株主総会だったので東西線竹橋駅直結のパレスサイドビルに入っている赤坂飯店に寄ってきました。目的は勿論担々麵です。この店に来て担々麵を注文しない人は恐らくそんなにはいないはずですw  

担々麵といえば赤飯だし赤飯といえば担々麵ですよね。担々麵を他の店で食べると赤飯の担々麵に寄せて作って欲しいといつも思っています^^ 

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まだ食べたことがない人は人生損している可能性があるからぜひ食べに行ってきてね。それでは!


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プロフィール

猫バスFX

Author:猫バスFX
♠ FXトレーダー。
♤ Nekobus InvestmentのCEO。
♠ 元商社のコモディティ・トレーダーで原油や石油製品などをトレードしてました。
FXはユーロドルやドル円を主に取引しています。スキャルピングもスイングもやります。 
♤ 相場デビューは2010年になります。会社の異動で法人営業から商品先物取引部隊に放り込まれたのがきっかけとなります。株すら未経験でしたが商品先物取引を1日中売ったり買ったりするというそんな環境での相場デビューでした。  

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